海を眺めるマンションリノベーション
「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2024」ノミネート作品
世界遺産である宮島の対岸にこのマンションは立地しており、厳島神社へ向かうフェリーの往来、瀬戸内特有の四季折々の風景が望める場所にある。
築25年間住み続けたこの住戸は、子供達も巣立ち、夫婦2人で老後を暮らす工夫が求められた。
リビングを中心に開放性・素材による健康性と安らぎ空間・北と南側の温度差の解消などを一新することで、宮島の日々の情景がどの場所からもレイヤーされ、癒しや安らぎを感じる住まいが実現された。
素材として、地産地消を中心に、床は杉無垢板、中国地方の伝統工法である江津の手漉き和紙、廃棄される広島の牡蠣殻をオリジナルブレンドした漆喰塗り、古材を再利用した造作キッチンなど地域素材の活用と循環を目指した。
省エネの取り組みとして、冷暖房の冷暖気回遊、目標基準を定めた断熱性能の工夫により、冬はリノベ前と比べ、200kWh/月のエネルギー削減、夏は室内温度26〜27度をキープ。壁掛エアコン1台で住居内の温度差を無くし、夏・冬の厳しい気候に対して省エネでありながら快適性との両立が実現した。
宮島という立地環境に本来の住居内部の向上と共鳴しあえるフルリノベーションとなった。
物件詳細
- 設計・施工
- 株式会社ラーバン
- 竣工
- 2023年
- お家の特徴
- ■築年数 築24年 ■施工期間 2か月 ■面積 83.27㎡