
WORKS
リノベーション・オブ・ザ・イヤー2020部門別最優秀賞 「Old & New 古くて新しい・古民家のカタチ」
リノベーション/古民家
DETAIL
設計・施工 | 株式会社ラーバン |
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構造・工法 | 在来軸組工法 |
竣工 | 2020年 |
延床面積 | 工事範囲85.45㎡(25.85坪) |
お家の特徴 |
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CONCEPT
一般社団法人リノベーション協議会主催「リノベーション・オブ・ザ・イヤー2020」
1年を代表するリノベーション作品268点から部門別最優秀賞 受賞。
今回のリノベーションは広島市近郊の築150年古民家。このエリアも空き家が増え続け、どう住み継いでいけるかが課題となっている。
代々受け継がれてきたこの家を次世代に向け「古くて新しいOLD &NEW」な古民家のカタチを提案した。
まず外観は、入母屋造と赤褐色の石州瓦屋根の佇まいを残し、地域景観を保ちながら新しいファサードデザインへ。
室内は南東の日当たりが良い場所でありながら、日常使われない仏間、床の間、縁側。このスペースを家族や友人、地域の人達が集える場として、縁側を室内空間と一体化し、そこから広がるデッキを設けた。
次に古民家特有の冬の寒さが最も課題であった。
そこで、寒さによる身体への負担を軽減するために「温熱・省エネ計画」の提案を行った。
寒さを我慢するのではなく、断熱パッシブエリアを定め、新築同等の冬の快適性、健康的な住まいを目指した。
断熱性能も国が定める省エネ等級4(UA値0.87W/㎡K)に対してUA値0.68W/㎡Kと大幅に達成し、省エネ性についても室温の安定による冷暖房エネルギーの効率化、負荷削減にもつながるリノベとなった。
古民家は地域にとって大事な資源であり資産である。
古民家リノベに携わる者として、古民家の魅力を伝えると共に「新しい暮らし方とデザイン」を発信し、次世代が住み継いでいくことを願い、伝えることが私たちの役割と考えている。