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2022.04.22 | 施工事例 :施工事例
素材の組み合わせを楽しむ家
パッシブデザイン住宅・パッシブリノベ・古民家再生の
自社設計・自社施工一貫体制の株式会社ラーバンの後藤です。
インスタグラムの投稿やイベントのお知らせなどを担当しているので
毎日のように施工写真を目にしています。
わたしは、もともと住まいにまつわる本が愛読書という「住宅好き」。
写真を選びながら、「この家の木の使い方が素敵~」などと
一人見入っていることもしばしばです(笑)
そんな中で、目に留まったのが、こちらのお住まい。
勾配天井のフォルムが美しく、一枚の写真のような東広島のK様邸です。
大空間を生かした2階のLDKは、プロジェクターを映すための大きな壁がなんとも印象的!
窓の取り方もさりげなく美しく、障子とのバランスも絶妙です。
その反対側にはウォルナットの造作のキッチン。
吊戸棚の扉板も木目が揃うように配置しているそう。なるほど~。
タイルは亀谷窯業の石州敷瓦。このカタチのタイルがキッチンで使われるのを
他に見たことがありませんが、いいバランスですね。
LDKの壁紙は、木と紙から生まれたドイツのルナファーザー。
木チップ・パルプなどから作られた素材で、通気性・透湿性に優れ、
結露やカビの発生を抑える効果もあるそう。
自然素材の質感が、住まいに独特の奥行きを与えていますね。
1階の玄関の通り土間は、コンクリート。階段はタモの集成材。
コンクリートがベースとなって、階段やドアの素材感が際立ちます。
ドアは、手前がラワンベニヤで、奥がヒノキ。
素材やサイズ感がバラバラなのに、統一感があります。
素材を吟味し、その組み合わせを楽しまれている、静かで美しいお住まいです。