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2020.11.19 | スタッフブログ :スタッフブログ
パッシブコラム 「1985地域拠点活動 in大竹」
パッシブデザイン住宅・パッシブリノベ・古民家再生の
自社設計・自社施工一貫体制の株式会社ラーバン 下田 晋祐です。
先日、「Forward to 1985 energy life 広島支部」の勉強会で大竹市の会社さんへ見学に行きました。
事務所兼ご自宅がモデルルームになっており、素敵な空間でした。
そしてとても暖かい室内でした。
断熱・気密がしっかりとされており、且つ、冬の温かい日射熱をたくさん室内へ取り込んでおり、暖かい空気感、居心地が良かったです。
今回の勉強は「パッシブ換気」。
パッシブ換気とは、通常の換気方法とは異なります。
通常の換気は「機械ファン」によって強制的に換気を行います。
パッシブ換気は、床下で温められた新鮮な空気を、空気の「圧力差・温度差」を利用することで自然と外部へ流れる換気方法となります。
熱は暖まると上へと上昇しますので、熱の仕組みを利用した換気となります。
この方法は古来の建物をはじめ、スペインのガウディー建築など昔から使われていた元祖換気方法だそうです。
魅了的なのは、換気と同時に暖房も兼ねれること。
床下に新鮮な外気の空気を取り込み、
太陽熱を利用した空気集熱パネル・効率性の良い床下エアコンにより加熱された空気とミキシングさせます。
そこから暖まった暖気が上昇とともに1階・2階の居室へ暖房として廻りながら、空気を入れ替えながら、最終的には小屋裏から外へ排気される仕組みです。
この「パッシブ換気」、、、
暖房はもちろんですが、換気方法を全てオール機械に頼るのではなく、
少しでも、熱の仕組みを利用しながら、自然の活用・方法を取り入れて、快適性や省エネ性に過ごせる仕組みに素晴らしさを感じました。
まさに空気を設計する、そのような換気システムでした。