中国水墨画の美
9月の女性異業種交流会は、中国の水墨画の美 についての勉強会です。
講師は中国山西省出身で多摩美術大学に留学し、
日本で博士号を取得した蔵 新明先生です。
墨の色が水の調整によって変化する水の運用技法が
水墨画にとって一番重要だそうです。
四角の連続が蟹になるようすを実際に描きながらの説明です。
墨分五彩といって薄くなっていく順番は、
水分が全く入っていない焦→濃→黒→淡→浅というそうです。
水墨画というと色のない世界と思い込んでましたが、
中国の水墨画は物に従い少し色をつけるそうです。
また、ひとつの視点で見るのではなく主観の認識で描き、
紙の空白を利用し、観る人に想像の部分を残すそうです。
署名や落款(らっかん)も絵の中の一部分として捉えることにも驚きました。
最近は、このような抽象的な水墨画も描くそうです。
右の鳥を描いたものは、ルーブル美術館の水墨画展で展示されたものだそうです。
絵の見方を教えてもらうと絵画展へ行く楽しみにもなります。
政治的には尖閣諸島問題で悲しいことになっていますが、
民間レベルではこんなに友好的な関係が築けてることが幸いです。
蔵 新明先生、そしてお世話くださった袁葉先生 謝謝
コメント
水墨画イコール山水画(貧弱な知識でごめんなさい(>_<))
と思っていました・・・
ルーブル美術館に展示された絵は前衛的な感じですね!
水墨画は本当に奥が深いですね(歴史があるから当然ですが)
ところで、金魚の絵の円はどのようにして描くのでしょうね?
かなり気になっています((+_+))
2012年9月29日 10:47 AM ばばばあちゃん
ばばばあちゃんさま
水墨画は墨の濃淡を使い分けますが、筆を倒す?寝かして描くのが特徴だそうです。
墨絵のように線で描かないそうです。
水に映り込んだ笹と月を表現してますが、月は白い紙の部分を残し、
周りに笹などを描きこんでいくのではないでしょうか?
ほんとに奥が深いです!
2012年9月29日 8:23 PM takako
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