現役であり続ける「澄川喜一氏」
先日、告知した元東京藝術大学学長・澄川喜一作品展→こちら
ものづくりにこだわり続ける氏によるスライドトークがあるので、
シンフォニア岩国(山口県民文化ホールいわくに)へ出かけて来ました。
ここは丹下健三の片腕としても知られ、国立京都国際会館などの設計を手がけた
建築家大谷幸男氏が設計された建物です。
岩国総合庁舎との合築構造で、コンクリートのダイナミックな建築です。
本格的なコンサートホールは、岩国基地の飛行機の音がもちろん影響しない設計です。
客席の昇降により、様々な空間を作ることができる多目的ホール
さらに一般向けに練習室やリハーサル室の貸出しなど
施設としたら充実したホールです。
が、何といっても寂しい感じが否めません。
場所が岩国駅から微妙な距離か、大仰な建物のせいか
市民が気軽に「集いたくなる雰囲気」に欠けている感じがします。
これは庭にある澄川喜一氏の野外彫刻です。
氏の作品でよく使われる山口県徳山沖にある黒髪島の御影石を使用してます。
広島市現代美術館には氏の「安芸の翼」があります。
とても84歳とは思えないはりのある声でトークされます。
岩国工業高校の時、錦帯橋に魅せられた経緯を熱く語ります。
円を八等分した角度のアーチの美しさ、
欄干が現在の建築基準では認められない90㎝など
そこから始まった物をつくるという行為がずっと続いているそうです。
※ネットからお借りしたスカイツリーと氏のモニュメントです
スカイツリーのデザイン監修もされてますが、そこには五重塔などで用いられる
伝統工法の「心柱工法」を鉄筋コンクリートで再現しているそうです。
中心の心柱の中は階段になっていて緊急時の避難に使えます。
不思議な物を発見した時、「いったいどうなってるのだろうか?」と調べたり
自分もつくってみる、それが美術の魅力だとおっしゃいます。
「80、90歳はなたれ小僧、人生100歳から」だそうですよ。
元気をもらって帰りました。
コメント
勉強になる記事だな~と思って読ませて
いただいたら・・・
最後の一行でノックアウトされました
立ち直れそうにありません、笑
>いったいどうなって・・・
グレードは違えど、同じ穴のむじな…的な匂いがします( ;∀;)
2016年7月5日 6:16 PM くりちゃん
くりちゃん
コメントありがとうございます。
たまにはしっかり書き込んでますでしょ?!(笑)
<同じ穴のむじな…的な匂いが・・・
お会いしたことはないのですが、漏れ聞いたところでの想像では、
くりちゃんとこの「スーパーじいちゃん」との共通項は確かにあるかもしれません。
好奇心旺盛な人は精神的にも若いと思いますが、それもほどほどですよね(^^;
2016年7月5日 7:43 PM takako
眠くなるかも、という心配など、どこへやら。
「漫談です」と言われた通り、ユーモアを交えての興味深い話に引き込まれました。予備知識ゼロ(笑)でも、行って良かった♪
2016年7月5日 6:48 PM ayayakko
ayayakkoさん
コメントありがとうございます。
わけもわからず、暑い中お付き合い頂きありがとうございました(__)
澄川氏の創作活動がいつまで続くのか、興味津々です。
岩国が思ってた以上に近い事や、やはり駅前商店街の淋しさを実感したり、
ちょっとした小旅行気分でしたね。
帰りに飲んだ生ビールが美味しかったこと!
これに懲りずにまたおつき合いくださいね♪
2016年7月5日 7:52 PM takako
最後のひとことに、takako姉さんと、くりちゃんが、きょえ~~と、なったのではないか???との想像通りの展開(笑)
個性が際立つ人、才能豊かな人というのは、バイタリティがありますね。
見習いたいような、ごめんこうむりたいような。
2016年7月6日 8:25 AM itatchi
itatchiさん
コメントありがとうございます。
個人的な見解ですが、戦争経験者の方は、
なまじの若者より元気な方が多いような。。。
さらに、手を動かす仕事は痴呆になりにくような気がします。
くりちゃんちのスーパーじいちゃん、うちのおじいちゃんから見たら
澄川氏はかわいい弟のようなものですね(^^;
2016年7月6日 10:01 AM takako
コメントフィード
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