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2021.08.05 パッシブデザインコラム :パッシブデザインコラム

ドイツ生まれの外付けブラインド

パッシブデザイン住宅・パッシブリノベ・古民家再生の

自社設計・自社施工一貫体制の株式会社ラーバンの下田晋祐です。

 

先日、進行中の新築工事に外付けブラインドの取り付けが完了しました。

このブラインドは、外に取り付ける(窓の外側へ)ことで、太陽の光をコントロールしてくれるドイツ生まれの外付けブラインドです。

 

 

 

環境先進国ドイツでは、室内ではなく、室外にブラインドを取り付けるのがスタンダード。

今の時期(夏季)は特に内も外も暑いですよね、なるべく夏の太陽熱を外でカットすることで圧倒的に部屋の温度上昇を防ぐ役割があります。

 

 

 

パッシブデザインでは、夏の日射や西日の暑さを極力、家の中に入れない工夫がポイントとなってます。それを日射遮蔽と言います。

日射遮蔽は庇やブラインドなど外部で遮蔽することがもっとも有効的であると考えてます。

 

今回も外部で遮蔽することで約80%も遮蔽する効果があります。

ちなみに室内でブラインドやカーテンで閉める遮蔽効果は約40%程度と言われているので、その差は約2倍、、、。外で日射カットすることがもっとも重要です。

 

 

 

 

また、外の日射をカットすることで、室内の熱だまりが起こりにくく、

エアコンの冷房エネルギーも削減でき、環境にも優しいこともポイントです。

 

遮蔽方法は、外付けブラインドに限らず、日本古来の日射対策「よしず」や「すだれ」や庇を出すなど工夫があり、同じように効果があるので、夏のパッシブデザイン手法では大切な考え方で、積極的に取り込んでいきたいですよね。

 

 

 

今回のお家では、2階からの景観を取り込むための大きな窓。

方角も西面側に設置している窓です。

 

本来は窓を小さくしたり、窓を無くす方法もあるのですが、

2階リビングから春夏秋冬を楽しめる山間の景色を取り込むために

大きな窓の配置を決めました。

 

そして対策として外付けブラインドを採用させて頂きました。

 

 

窓を小さく、窓を無くす事は、外との影響が少なく、温熱的には有利且つ合理的で簡単なことですが、

ここで大事なことは、

パッシブデザインの考え方と景色を楽しむための暮らし方・過ごし方の両面性だと思います。

そのための工夫と最適解を考えることが家づくりや暮らし方において大切だと思います。

 

スタイリッシュでスッキリとしたデザインも魅了的な外部シャッター。

完成見学会も開催予定ですので、ぜひ実際に見て頂ければと思います。

お気軽にお越しください。

 

 

 

 

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