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2021.01.28 | スタッフブログ :スタッフブログ
経年経過のすばらしさ
パッシブデザイン住宅・パッシブリノベ・古民家再生の
自社設計・自社施工一貫体制の株式会社ラーバン 高谷 です。
15年前に新築工事をさせていただいたH様邸。
床下のアフターのご相談で数年ぶりにご自宅へお邪魔しました。
昔ながらの自然の素材を使った家を希望されていたこともあり
木材は構造材や造作材、フローリング材などほぼ全ての材料を
県産の杉材を使用しています。
壁は竹小舞を組んだ土壁の中塗り仕上です。
調湿性もあり木と土でできた住宅なので空気感がとても気持ちよかったです。
また玄関先に吹き抜けの土間空間があり薪ストーブを設置しています。
吹き抜けを介して暖気も昇っていくので2階も暖めてくれます。
南面には大開口を設け日射取得や昼光利用、軒を出すことでの日射遮蔽、
吹抜による通風利用、土間空間による日射熱利用など
実はパッシブデザインの要素も多く備わっていた住宅です。
経年経過の中でご家族の生活の歴史が加わって味わいが増し
改めて非常に素敵な空間だなと感じました。
新築当時と比べると家族構成も変化されていましたが
ご夫婦のおおらかな人柄はおかわりが なく、
この家を大切にしていただいている感じが伝わりうれしい気持ちになりました。