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2020.12.01 パッシブデザインコラム :パッシブデザインコラム

パッシブデザインの家で重要な『日照シミュレーション』

パッシブデザイン住宅・パッシブリノベ・古民家再生の

自社設計・自社施工一貫体制の株式会社ラーバン 藤本 です。

 

突然ですが、皆さんこれ何の画像か分かりますか?

 

ラーバンでは、お家の間取り検討でまず最初に作成するもので、

「日照シミュレーション」と呼んでおり、この段階をパッシブにおいて最も重要視してます。

敷地のどこに日があたり、周辺建物の影が落ちるかを見極め、

パッシブに大切な日射取得、日射遮蔽などを検討していきます。

(敷地調査、日射取得、日射遮蔽については過去のブログからどうぞ。)

パッシブコラム「敷地調査の大切さ」

例えば上の画像左は1階フロアの日当たりを示しています。

(日時は、このブログのすべての画像が冬至の12時頃です)

南に建っているお隣の家の影が大半を占めてますね。

右画像は2階フロアの日当たりです。1枚目と比べていかがでしょう?

2階の方が陽当りがよさそうです。

 

 

 

次にこちらの画像です。1.2階フロアを同時に現しています。

左の画像は1階が真っ暗になってしまいました。

これでは冬のパッシブに大切な日射取得ができません。

そこで!右の画像のように吹抜けを設けるとどうでしょう?

1階に吹き抜けからの光が落ちているのが分かって頂けると思います。

ここからさらに、吹抜けからの光を時間ごとに見ていったり、

吹抜けの位置、大きさも細かくシミュレーションしてより良い吹抜けを検討します。

 

 

  

さらに、窓の位置も重要ですね。

左の画像の場合、2階の壁(赤い面)がほとんど影になっていて日があたっていませんから、

そこに窓があって、先程の吹抜けを設けても1階には影が落ちるだけだと想像できます。

では右の画像を見てみると、2階の壁(赤い部分)にも光が当たっています!

違いはというと、左の画像は2階の壁も1階と同じ位置にあるのに対し、

右の画像は2階の壁のみお隣の家から離して配置しています。

これによって、2階に窓を配置してもしっかりと日が入り、

吹抜けから1階へも光が落ちる明るいお家ができそうですね。

 

このように、何時にどこに日があたり、影ができるか。

吹抜けを設ける場合はどこににどのくらいの大きさが必要か。

そして、光を室内に届けるためにはどこにどのくらいの大きさの窓があればいいか。

など様々のことをシミュレーションし、

2階がリビングがいいかな。1階がリビングなら吹抜けが必要だね。などと、

お客様のご要望を反映しつつ、より良い間取りを検討していきます。

 

今回は冬至の日射取得を目的としたシミュレーションでしたが、

もちろん夏の日射遮蔽や庇の出などもシミュレーションしていきます!

 

ラーバンの明るい風通しの良いパッシブデザインの家は

こういった、プランニングの前段階のシミュレーションがあってこそできあがります。

これから計画してくお客様にも、しっかりシミュレーションしたお家を

自信を持ってご提案し、喜んでいただければ嬉しいです♪

 

実際にラーバンのパッシブデザインの家をご覧になりたい方は、毎月ZOOMにてルームツアー開催していますのでお気軽にご参加ください^^

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