柳原白蓮の生涯展
大正三大美人のひとりである歌人→「柳原白蓮」です。
さすが華族出身の楚々としながら気品ある佇まいです。
最近では、NHK連続テレビ小説『花子とアン』で仲間由紀恵さんが演じた白蓮が印象的でした。
白蓮事件:1921年(大正10年)
人妻だった白蓮が滞在先の東京から出奔し、愛人宮崎龍介と駆け落ちした事件です。
筑紫の炭鉱王の夫、伊藤伝右衛門への絶縁状を大阪朝日新聞紙上で公開。
それに対しての反論を大阪毎日新聞が公開。
これは記者が面白おかしく書いたという事で途中で掲載中止。
週刊文春も真っ青な、マスコミのスクープ合戦の様相を呈した出来事だったようです。
そんな情熱的な彼女とは。。
そごうで開催中の「柳原白蓮の生涯展」へ行って来ました。
展覧会では珍しくフラッシュを使用しなければ撮影はOKです。
誕生から晩年までを幅広く展示してあります。
叔母の柳原愛子は大正天皇の生母、ということは大正天皇の従妹になります。
と、まずスゴイです!
愛用していた御所人形みどり丸は、代々柳原家に伝わる
由緒ある人形の名前だそうで、嫁ぐ時にも持参し生涯大切にしていたそうです。
戦火などによる傷みもひどかったそうですが、
天皇家有職人形師によりこのようにきれいに修復されたそうです。
人形の修復を天皇家有職人形師、これまたスゴイです!
筑紫での伊藤伝右衛門との冷めた結婚生活の中で、
鬱積した思いを書き留めた歌を一冊にまとめた歌集「踏絵」
竹久夢二の装丁で、大ベストセラーになったそうです。
そんな中で知り合い、のちに駆け落ちまでして
一緒になった宮崎龍介へ送った手紙は700通を優に超えるそうです。
今ならメールかLineでしょうか⁈
豪邸に住み、なに不自由ない生活の中でありながら、
精神の不自由さ、さらに自我の芽生え。。。
出奔後は、宮崎と再婚でき晩年まで幸せな家庭を築いたそうです。
しかし、しかし(笑)ケチョンケチョンに貶された伊藤伝右衛門にも
庶民派としては同情の余地を感じながら会場を後にしました。
コメント
写真撮影がOKというのはありがたいですね。
写真では、ぜひ実物を見たいと思うしいいと思うんですがね。写真の良さをわかるのも行った人はよりわかると思います。いい記念になりますね。
2016年9月18日 10:15 AM 金星
金星さん
コメントありがとうございます。
>写真撮影がOKというのは。。。
日本の美術館での展覧会では撮影NGが多いですが、
以前パリの美術館巡りした時に(もちろん全てではありませんが)
撮影OKが多くて驚いたことを覚えてます。
文化への寛容度が違うのかもしれませんね。
一眼レフカメラも持たない私の写真は、お恥ずかしい限りです(-_-;)
2016年9月18日 11:12 AM takako
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