人生フルーツ/建築家夫婦の物語
※劇場用パンフレットより
八丁座での上映中の→「人生フルーツ」
空気は読めるが地図の読めない「かつては乙女トリオ」
→「itatchiさん」と→「くりちゃん」とで行って来ました。
東海テレビのドキュメンタリー番組をテレビ放映後、
劇場公開用に編集したものです。
東海テレビと言えば、少し前に藤井聡太棋士を3年間追った番組を見ましたが、
東海テレビさん、ドキュメンタリー番組が得意なんでしょうね。
さて、こちらは90歳の夫と87歳の妻、老夫婦の日常生活を丁寧に2年間追ってます。
※劇場用パンフレットより
戦後、日本住宅公団で数々の団地開発の設計をしてきた津端修一さん
戦後復興という名の下に、数多くの集合住宅を供給せざるを得なかった時代
無機質な建物が、同じ向きにずらっと並んだ団地風景になってしまいました。
そんな都市計画に疑問を感じ、名古屋近郊の「高蔵寺ニュータウン」では
自然を取り入れ里山を生かした計画を提案したが実現できなかった。
通常はそこで終わりになるのだが、修一さんは違った。
できないのなら、自分で里山を作ろう!
と移住、300坪の土地を購入し自分の家を建て、木を植え雑木林にする。
それぞれの住民も小さな雑木林を育てる、それは点が面になることに通じる。
近くの禿山には団地住民といっしょにどんぐりの木を植え、
それもやがて雑木林になってます。
※劇場用パンフレットより
300坪の敷地では野菜70種、果樹50種
生ではもちろんジャム、梅干し、トマトソース、窯で3日かけベーコンまで作る。
雑木林の落ち葉をたい肥にし野菜を育てる。
できることは何でもと障子の張替えまでします。
孫娘のための木製のドールハウスも素晴らしかったです。
自転車にもスイスイ乗り、バス電車を乗り継ぎ1ヵ月分の買い出し
とにかく足腰も強く元気でよく働くことに驚きます。
こんなに日常が忙しい老夫婦に会ったことがありません。
※劇場用パンフレットより
ところどころに登場する修一さんの描いた可愛い二人のイラスト
気配でお互いを感じ、思いやり、丁寧な口調での会話
修一さんにとって「英子さんは最高のガールフレンド」
英子さんは「時間をかけてコツコツやれば何かが見えてくると修一さんから
教えられ自由にやらせてもらった」と
やがて訪れた静かな修一さんの死
その後、英子さんが日常を平静に依然と変わりなく過ごす様子は感動もの。
私にはちょっとハードル高すぎるような。。。
ほんとに素敵な映画との出会いでした。
コメント
お付き合いありがとうございました。
この映画、takakoさん、絶対好きだ!と言う確信があったんです(笑)
良い映画でしたねー。
日常がこんなに忙しい夫婦(笑)ほんとですね。
そして、それをとても楽しそうに忙しくされてる。
毎日コツコツと大切に生きることを、学びました。
ぶれないし、自分が大事にしているものに信念をもってやり遂げる、でもしなやかですよね。
真似はできそうもありませんが、心ばえだけでもなんとか
2017年8月19日 11:27 AM itatchi
itatchiさん
コメントありがとうございます。
いやぁ、期待以上の良い映画との出会いでした。
お誘い、ありがとうございました(__)
津端夫妻を含め、私たちの親世代って戦争での経験からか
辛抱強く、努力を惜しまず生き抜いたという感じがします。
それを見ながら育ったのですが、自分に甘い、甘い生き方に反省しきりです。
人生後半戦、少し生活を見直さないといけないかな⁈
2017年8月20日 11:15 PM takako
テレビは見ていたのですが
映画館で大きなスクリーンで鑑賞すると
また違った違った感動がありました
毎日がアウトドアのような生活に
うんざり、土のないところに住みたい
草が生えないところがいい・・・と
思っておりましたが・・・
このご夫婦の生活に触れて
人間らしい生活とはこんな風に
生きていくことなんだな~と
今更ながら考えを改め・・・
心が折れそうになったら
このご夫婦のことを想って
土と付き合っていきます、笑
2017年8月19日 5:15 PM くりちゃん
くりちゃん
コメントありがとうございます。
やはりスクリーンで集中しながらの鑑賞は違いましたか?
映画用の編集で変わってた個所もあったのでは?
一番人生フルーツに近い生活はくりちゃんですね?などと軽口を言いましたが、
雑草や害虫、収穫した野菜や果実の処理など考えると
人生フルーツ、生半可なものではありませんよね!
それをどうやって淡々と、さりとて楽しみながら生活していくか
ムズカシイ宿題ですね。
夫婦でこなしていくことが第一基本だと思いました。
2017年8月20日 11:24 PM takako
初めて、コメントさせて頂きます。
最近、シネマが好きで先日も横川に行って来ました。
そして、
特に実話を基にしたドキュメンタリー映画が好きなので
何だか惹かれてしまいました。
近々、八丁座に行って観たいと思います
2017年8月20日 7:01 AM noblewhite
noblewhiteさん
コメントありがとうございます。
だいぶ前ですが、スイスのチューリッヒ旅行を載せた時に、
トイスチャーのシャンパントリュフチョコレートにコメント頂いてませんか?
私の得意な(笑)思い込みでしたら(__)
ドキュメンタリー映画がお好きでしたら人生フルーツ、楽しめると思います。
年齢層も幅広く鑑賞してました。
また、よろしければ感想をお聞かせください。
2017年8月20日 11:36 PM takako
おはようございます。
そうだったのですね 汗
私はtakakoさんとは反対に
超がつくほど物覚えが悪くって・・・
ごめんなさい。
「人生フルーツ」ぜひ観たいです
2017年8月22日 6:45 AM noblewhite
今年一番の拾い物(失礼!)のドキュメンタリー映画でした。私の評価は5段階の4.5☆で、自分としては最高です。
何より90歳と87歳の夫婦の姿がよかったです。あのようにボケずに、お互い寄り添って元気で生きているのに感銘しました。
さらに夫の生き方だけでなく、最期も立派でした。理想的でした。
映画では台湾とのつながりや、海軍のキャリア(Z旗!)のところでは特に身近に感じ、心が入っていきました。
一人でも多くの人に観てもらいたくて、個人的にもPRしております。
今月末までは「八丁座」で上映していおります。いや来月もかな?!
2017年9月7日 11:33 AM ダイヤルH
ダイヤルHさん
コメントありがとうございます。
既に劇場で99本ご覧になっているダイヤルHさんでも一押しですか!
私も会う人毎に勧めております。
>台湾とのつながり・・・
私の伯父は台湾が日本の統治下にあった頃、
台湾師範を出て現地の子供たちに国語(もちろん日本語で)教えていました。
戦後帰国した後、退職したのですが、当時の生徒さんたちから招待され
台湾で歓迎してもらった話を聞いておりました。
映画のシーンとかぶり感慨深く見ておりました。
偶然ですが、息子は亡くなる数年前に津端先生のお宅にお邪魔して
お話を伺い、お土産にさつま芋を頂いたそうです。
映画以上に素敵なお人柄だったそうです。
2017年9月7日 2:26 PM takako
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