戦前の古民家の移築再生【広島市南区段原】

戦前の古民家の移築再生【広島市南区段原】

戦前の古民家の移築再生【広島市南区段原】

広島市で唯一原爆による火災を免れたため、古い町並みが残る段原地区。
築75年を超える戦前の古民家が、地域の再開発による立ち退きのため、取り壊されるという運命に。

この歴史的価値のある建物を次世代まで大切に継承してゆきたい…そう考えたお施主さまと設計者の熱い想いで実現した、移築再生。

 

概要

【構造】木造2階建て
【完工日】平成23年5月
【屋根】瓦葺き(既存)
【外壁】瓦葺き(既存)土塗り壁の上漆喰塗り、一部焼杉板張り
【床】無垢栗、無垢桧、畳
【壁】土塗り壁中塗り仕上げ
【天井】竿縁天井

設計コンセプト

「歴史的価値のある家を次世代まで継承したい」
…お施主さまご家族の熱い想いでスタートした移築再生工事。

段原に位置する、昭和11年に建築された築75年の被爆建物を、立ち退きのために移築。
工事期間が1年以上にも及んだこの壮大なプロジェクトの設計上でのコンセプトは、
「間取りや外観は以前の姿を残したうえで、防火規定や構造計画に配慮する」ということ。

また既存の建材をできるだけ再利用し、老朽化した部分のみ新建材を使用。
昔の木造の建築はたいへん手が込んだものであり今ではこのような建築技術を具現化できる職人(大工、左官、小舞など)は少なくなっています。

設計者側の熱意と、お施主さまご家族の強い想いがあってこそ実現した、移築再生です。

今後の展開

外国人観光客や地域の人々へ、住まい手や地域住民の記憶とコミュニティーの保存継承として、ヘリテージホーム(家の一角を見学できるよう一般公開)として活用。

 

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